ゴーン反撃で西川社長解任も… 寝返りが恐い「日産役員」の名前

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 会長職は解任されたが、カルロス・ゴーン(64)は取締役の立場には留まっている。となると、次のような事態も想定されることになる。

「保釈の条件次第では、ゴーンが取締役会に出席し、自身を窮地に陥れた西川社長を解任することも可能となるのです」(経済部デスク)

 まさに、ゴーンの反撃の一手なのだが、本当にそんなことが可能なのか。

 日産の取締役は全部で9名。その内、「ゴーン派」はゴーンとケリー、ルノー出向組の外国人取締役2名の計4名。一方、「反ゴーン派」は西川社長以下3名の取締役に、2名の社外を加えた計5名だとされている。西川社長の解任動議が提出されると、動議を出された当事者はその議決に参加することはできないので、「ゴーン派」4名と「反ゴーン派」4名の数が拮抗してしまう。したがって、解任動議は不成立となるはずだが、実は寝返りそうな取締役がいるという。

「周囲は志賀俊之さんの動向を心配しています。志賀さんはゴーンが就任後に掲げた“日産リバイバルプラン”の象徴と言える部門横断組織の中核メンバーとして頭角を現しました。ゴーンに認められて出世街道を邁進し、05年から13年まではナンバー2のCOOとして、ゴーンに尽くしてきました。いわゆるゴーンチルドレンの代表的存在です」(前出デスク)

 志賀取締役もゴーン会長の解任動議に賛成したが、

「ゴーン派の圧力次第では、志賀さんがゴーン派に再転向することもあり得るのではないかと、日産社内では不安視されているのです」(同)

 解任動議の鍵は意外にも日本人取締役だというのだ。

週刊新潮 2019年1月3・10日号掲載

特集「死闘になった『ゴーン』vs.『特捜部』7つの謎」より

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