急転直下の再逮捕 特捜部は「ゴーン」を特別背任で有罪にできるか
トータル80億円に上る役員報酬の過少申告に問われ、塀の中へと追いやられたカルロス・ゴーン(64)だが、3回目の逮捕は特別背任容疑である。
司法記者が、その舞台裏を次のように語る。
「実は、特捜部は過少申告の金商法違反だけを立件して、手仕舞いにするつもりでした。ですが、ゴーンの勾留延長を12月20日に東京地裁に却下されて、事情が一変。地裁の判断が“金商法違反は形式犯なのに、ゴーンの身柄を長期間、拘束するのはおかしい”という世論の批判を後押しする形になったからです」
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