平成最後の「紅白」は歌よりパフォーマンス重視、お年寄りからは過剰な演出に不満の声も……

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視聴率には出ない視聴者の本音は?

 検索エンジンに「2018年 紅白 演出」と入力すると、相当数の記事が表示される。内容は好意的なものが大半だ。

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◆スポニチアネックス「郷ひろみ『満足度100点』 カメ止め演出、ひょっこりはんと瞬間共演も」(1月1日)

◆スポーツ報知「【紅白】サブちゃん、復活『まつり』だよ~…巨大兜からド派手登場、内村も『最高』」(1月1日・電子版)

◆ミュージックヴォイス「ダンサー菅原小春、米津玄師との笑顔ショット公開 紅白共演が反響『感動して震えた』」(1月1日)

 平均視聴率は、第1部が37.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、第2部が41.5%。特に第2部は“ノルマ”だった40%を超え、少なくとも数字上は、視聴者は紅白を好意的に見たことになる。

 だが、本当に「平成最後の紅白は面白かった。めでたし、めでたし」と受け止めている視聴者ばかりとは思えない。過剰な演出に辟易し、テレビに向かって「もっとシンプルに歌を聴きたい」と不満をぶつけた方も、決して少数派ではないだろう。

 例えばJ-CASTニュースは1月3日に「『紅白歌合戦』視聴率40%回復したが・・・特別ゲストのサブちゃんとサザンとチコちゃんで数字稼ぎ」の記事を掲載。文中では、

《すべての曲に過剰な演出が目立ち、歌合戦なのか、ダンス合戦なのかわからないという声も上がったほどだ》

《ごった煮にうんざりして、途中からテレビ東京系の「年忘れにっぽんの歌」に時々チャンネルを替えながら見ていた年配視聴者も少なくなかったのではないか》

と批判した。そして、こうした感想は、決して“素人”たる一般視聴者だけのものではなかった。民放キー局で番組制作に携わるスタッフも「私も過剰な演出が目立ったと思います」と同意する。

「簡単に列挙するだけでも、米津玄師さん(27)とダンサー、水森かおりさん(45)とマジック、山内惠介さん(35)と刀剣男子、そして、三山ひろしさん(38)がけん玉でギネスに挑戦する趣向は、前回に引き続き2回目となりました。テレビを見ていて、歌に集中できないと感じた人は、相当な数になるのではないでしょうか。私もそうです」

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