オリから阪神、正反対の環境へ… タダじゃ済まない「西勇輝」茨の道

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 オリックスの右腕・西勇輝(28)がFA権を行使し阪神に移籍した。契約は4年10億円である。

 オリックスから阪神に移籍する選手は少なくない。阪神にFA移籍した選手は西が12人目だが、うち6人がオリックスから来ている。

「同じ在阪球団なので、引越しや子供の転校など生活環境の変化を強いられない。けれども、野球人としての環境は正反対です」

 と大手紙デスクが語る。

「オリックスの担当記者は原則各社1人で、活躍もしくは戦犯になった場合しか取材されません。でも阪神の場合は、1社4~5人いて、何もしていなくてもコメントを求められます」

 ファンの数も桁違いだ。

「ほとんどのオリックス選手は街を歩いても気付かれませんが、阪神なら2軍選手でも声を掛けられます。球場のヤジもえげつない」

 その結果、どうなるか。

「オリックス在籍時のようにのびのびプレーできず、成績が急降下。石嶺和彦や星野伸之がそのクチです」

 山沖之彦に至っては、故障が原因とはいえ、移籍後1試合も登板せずに引退してしまった。16年オフに阪神入りした糸井嘉男(37)は、

「周囲を全く気にしないタイプですが、それでも大活躍とまでは……。先の契約更改では現状維持の4億円。期待以上の働きは出来ていないということです」

 では、西はどういうタイプなのか。

「メンタル面に難ありかも。今回もサンスポが“阪神入り決断!”とスクープすると、同日ブログで必死に否定していました」

 ドラフトでことごとくクジを外した阪神には、補強らしい補強は西1人しかいない。虎番記者が西に一点集中するのは必至である。

「阪神に来たら、先走り報道や、意図に反する報道なんて日常茶飯事。いちいち目くじら立ててたら、虎戦士は務まりませんよ」

週刊新潮 2018年12月27日号掲載

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