“少年A” 酒鬼薔薇聖斗の『絶歌』出版騒動 4千万円印税の使い道

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〈一九九七年六月二十八日。僕は、僕ではなくなった〉

 3年前、人を食った書き出しの『絶歌』を著したのは「酒鬼薔薇聖斗」こと元少年A(36)である。事件から20年が過ぎても内省は窺えず、今も街の片隅で蠢くA。遺族の感情を逆撫でし、巨利を手に魔物は年を越した――。

 事件は97年5月27日、神戸市須磨区にある中学校の校門前で土師(はせ)淳君(享年11)の頭部が発見されたことに端を発する。口に挟まれた手紙には、

〈さあゲームの始まりです〉
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