北九州監禁事件 「緒方純子」受刑者から息子への20通の手紙

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 平成の世に凶悪犯罪は数あれど、ここまで底知れぬ闇を感じさせた事件は珍しい。松永太(57)という稀代の殺人鬼によって運命を狂わされてしまった母子。目下、無期懲役囚として服役中の緒方純子(56)は、獄中から「息子」に手紙を送り続けていた。

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 2002年に「事件」が発覚したものの、その全貌が明らかになるにつれ、

「テレビ局の記者は“あまりに残酷すぎて映像にできない”と漏らしていました」

 松永との面会を扱った『人殺しの論理』(幻冬舎新書)の著者で、ノンフィクションライターの小野一光氏が振り返る。...

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