酒井法子、平成は振り返らない? 逃亡生活“支援者”と金銭トラブル

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継母に署名押印を強要

 しかし、平成最終盤のいま、逃亡生活を支えてもらった建設業者の会長の遺した会社と、その会長の息子との金銭トラブルが勃発。この棘は、なかなか抜けそうにない。トラブルのあらましを司法記者が整理すると、こんな具合になる。

「一つは、酒井さんが覚醒剤で有罪判決を受けた翌年から“住まわせてきた家を出て行け”という建物明渡請求訴訟。この家は建設業者の会社所有で、資金繰りのために売却したいとの側面もあります。もう一つは、酒井さんのほうが“これまで1億2千万円超を(故・会長に)貸している。返済はどうするのか”と訴えた貸金返還等請求訴訟です。裁判はまだはじまったばかり。長引くのではないでしょうか」

 それらの裁判資料からは、良好だった会長の親族との関係が悪化し泥沼化していることが窺える。

 たとえば、酒井が貸したとする1億2千万円超のカネについては、酒井の継母が呼び出され、〈たった1人で囲まれた状態で、(中略)金銭消費貸借契約書への署名押印を強要された〉。囲んだのは、会長の息子とその親族たち。別の日には、同様の状態で債務弁済契約書の作成もさせられたという。むろん、書面は会長の息子とその親族たちの意に沿うような条件でだ。ほかにも、酒井側を嘘つき呼ばわりするくだりもある。

 すっきりと後始末をつけたいはずの裁判について、会長の親族に訊くと、

「酒井さんのことを気にかけてお手伝いしたのは、あくまで昔のこと。いまは世代が代わっていますから」

 重石の会長が亡くなったから、これまで通りのりピーを支える必要もなく、裁判になったのだろうという。

 ともあれ、会長に支援してもらった酒井は、会長亡きあとにその息子と揉めている。こんな人生の皮肉も、ショーのMCで平成を振り返らなかった理由かもしれない。

週刊新潮 2018年12月27日号掲載

ワイド特集「平成の『カネと女と事件』」より

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