「相棒」66歳、「下町ロケット」54歳、「リーガルV」43歳…ドラマ主役に高齢化の波

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なぜ高齢化が進むのか

 視聴率測定を実施しているビデオリサーチ社によれば、07年における全日(朝6時から深夜24時まで)の個人視聴率は、3層が12.5%に対して1層は2.9%だった。この数字は調査対象全体に対する割合であり、リアルタイムで視聴していたのは22.3%の中での占有率では3層が56%、1層が13%となる。

 これが17年には、3層の個人視聴率が13.8%で、1層が2.3%。全体は22%に減ったために、占有率では3層の63%に対して、1層は10%となった。

 10年間での各層視聴率の変化は、3層が56%から63%に急増し、1層は13%から10%に減少している。

 いっぽう日本の人口構成は、10年前の3層は42%だったが、今は46%に増えた。逆に1層は20%から15%に減っている。

 つまり1層は人口構成比の減少ほどは視聴率の占有率が減っていないが、それでも全体の1割を占めるにとどまる。ところが3層は、人口構成比の増加以上に視聴率の占有度合いが増え、今や全体の3分の2ほどを占めている。

 日本のテレビの大多数は、中高年が見ているのが実態なのである。

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