年の瀬に「2018年連続ドラマ」を振り返る ベスト&ワースト3を発表(後篇)

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 2018年の連続ドラマを振り返る、しつこいようだが第3弾。で、ようやくベスト3の発表だ。

 解説は非国民生活センターTV主席研究員の林操さんです。

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アナ さぁ、今度こそ次に2018年の連ドラ・ベスト3の発表です!

林 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルッ、第3位は7~9月期・TBS系・火曜夜10時の「義母と娘のブルース」!

アナ 綾瀬はるかさん主演の「ぎぼむす」ですね。14.15%という平均視聴率は「99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」「BG~身辺警護人~」「ブラックペアン」に続く第5位でした。

林 でも、1話ごとの最高視聴率で見ると、トップは「99.9」の最終回の21.0%だとして、その次が「ぎぼむす」最終回の19.2%。第1話の11.5%からほぼ一貫して数字を上げていったのは見事だった。

アナ でも、林さんはベスト3も視聴率で選んだわけではないですよね。

林 もちろん。「ぎぼむす」がいいと思ったのは、33歳になった綾瀬はるかという、扱いの難しい女優が母親役、それも三重苦の難しい母親役を割り振られて、にもかかわらず、あるいは、だからこそ、面白いドラマが成立した点に感心したのよ。

アナ 三重苦というのは?

林 母親役といっても、まず、実の母ではなく義理の母だったこと。第2に、わかりやすい母性に溢れた母ではなく、仕事一本槍のキャリアマザーだったこと。第3に、義理の娘が小学生から大学生になるまで、長い年月にわたって付きそう母だったこと。さらに言うなら、夫の竹野内豊との結婚が、フツーの結婚ではなく契約結婚だったという設定まであるから、相当な難役でしょ。

アナ 確かに。綾瀬さんの演技については林さん、珍しく褒めていましたよね。

林 今年は、「アンナチュラル」「高嶺の花」の石原さとみ(32)、「正義のセ」の吉高由里子(30)、「ぎぼむす」の綾瀬、「コンフィデンスマンJP」の長澤まさみ(31)、「獣になれない私たち」の新垣結衣(30)、「大恋愛~僕を忘れる君と」の戸田恵梨香(30)と、いろいろ難しい時期にあるアラサー女優の皆様の主演作が続いた中で、勝ち組のトップは綾瀬かもなぁ。

アナ なるほど。

林 話を「ぎぼむす」に戻せば、綾瀬以下の役者陣が子役まで含めてきっちり仕事をしたし、同じことは脚本や演出についても言えるよね。原作のコミックも読ませるけれど、形式としては4コマ漫画で、ドラマ化の難易度は高いはず。でも、脚本の森下佳子はうまく連ドラのストーリーにまとめあげてました。

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