マスコミはなぜ”弱い者いじめ”に加担するのか?「メディアスクラム」恐怖の実態
企業の不祥事、政治家の醜聞、芸能人の熱愛騒動、「時の人」の動静……すべてが消費の対象となる「ネタ」に過ぎないのが情報社会の宿命だ。世間の反応がメディアの肩を押し、報道がひとり歩きを始め、ターゲットになったら最後、世間が飽きるまで追いかける……。いわゆる「メディアスクラム」だ。
福岡県の小学校に教員として務めていた川上譲さん(仮名、事件当時46歳)も、壮絶な体験をした被害者だ。その発端は、受け持ちの児童の保護者との会話のなかで、何気なく口にした一言だった。...