患者数170万人! エンディングノートも書けない“ぽっくり病”の基礎知識
患者数170万人! 突然人生が終わる「心房細動」(1/2)――古川哲史(東京医科歯科大学教授)
年の瀬にこれまでの人生を振り返る。そんな暇が持てるのも健康な体があってこそ。これから紹介する心臓の病は、罹ってしまうと最悪の場合、我々に「エンディングノート」を記す余裕も与えてくれない。生活の質を著しく低下させる引き金として、高齢化が進んだ国々では大きな問題になりつつあるのだ。
まさに「21世紀の心臓の流行り病」と呼ばれる所以だが、その基礎知識から予防法までをまとめた『心房細動のすべて』(新潮新書)がこの度、上梓された。著者で東京医科歯科大学教授の古川哲史氏は、斯界のスペシャリスト。...