鳩山由紀夫“ファーウェイ擁護”と“対露交渉にイチャモン”で炎上 旧民主党議員の嘆き

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自由自在に迷言を繰り出す元首相

 しかし、そんなことでへこたれる鳩山氏ではない。同年6月には香港・フェニックステレビの取材に応じ、尖閣問題における中国側の主張に理解を示した。産経新聞は「尖閣の中国主張に理解 鳩山氏『盗んだと思われても仕方ない』」と報じた。

《鳩山氏は「『私の島だ』という気持ちを両方の国が持つのは当然だ。中国側からみれば『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と述べた》

《発言は尖閣について領有権問題は存在しないとする政府の立場と相いれない内容で、鳩山氏は同日夜、都内で記者団に「(『日本が盗んだと思われても仕方がない』とは)言っていない。中国側がそう判断をするという可能性があると申し上げた」と釈明した》

《菅義偉(すが・よしひで)官房長官は同日の記者会見で「開いた口がふさがらない。国益を著しく損なうもので許すことはできない」と批判。「鳩山氏はこれまでも無責任な発言で政治の混乱を招いた。憤りを感じる」と語った》

 また辺野古移設の問題に関しても、いまだに呆れるような発言を続けている。15年3月に東京MXテレビの番組に出演、「最低でも県外と言ったが、県外でなくて国外に求めるしか回答はない」と述べたのだ。しかしながら、これを詳細にお伝えしても脱力感しかないだろう。よって割愛させていただく。

 ちなみに今年もトンデモ発言は、いくつかある。その中から2月のものをご紹介したい。産経新聞は「鳩山元首相『中国は尖閣奪わぬ』 米で講演『習主席を信じろ』」の記事から引用させていただく。

《訪米中の鳩山由紀夫元首相は8日、米東部ニュージャージー州のプリンストン大で講演し、中国の習近平国家主席が鳩山氏との会談で「中国は大国となっても決して覇権を求めない。歴史的にその遺伝子はない」などと述べたことを明かし「習主席のこの言葉を信じるべきだ」と語った》

《鳩山氏によると、習氏とは約2カ月前に会談。習氏は「中国は平和的な外交政策を行う。とくに周辺国とは仲良くする」とも語ったといい、講演では習氏の外交姿勢を高く評価した》

 まさに間断なく問題発言をくり返しているわけで、この人に反省や自省といった言葉は存在しないのだろう。旧民主党で現在は国民民主党の国会議員が頭を抱える。

「鳩山さんの『基地県外』発言が民主党迷走の始まりであり、有権者の皆さんが民主党を信頼しなくなった原点であることは言うまでもありません。ところが鳩山さんは反省の色も見せず、あまりにひどい発言をくり返しています。安倍一強となり、健全な野党が誕生できない一因と批判しても、決して外れてはいないと思います」

 最後に14年4月、鳩山氏が「トラスト・ミー」の真意を釈明したという報道をご覧いただこう。出典は産経新聞。4月25日(電子版)の「『トラスト・ミー』は食事の勧め 鳩山氏、説明変更も矛盾 オバマ氏と陛下との会見にも難癖」だ。

《鳩山由紀夫元首相は24日、TBSラジオに出演し、首相在任中の平成21年11月に東京でオバマ米大統領と会談した際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設決着に向け「トラスト・ミー」(私を信じて)と発言したことについて、会談後の夕食会でオバマ氏に食事を勧める際の発言だったと修正した》

《鳩山氏はラジオで「大統領が好きだというパンケーキを出して『食べろ』と言ったら、おなかいっぱいだと食べてくれなかった。そのときトラスト・ミーといった」と説明した。さらに同席した官僚が誤って情報を伝えたと主張し、「普天間の移設先を辺野古にするからトラスト・ミーと言ったつもりは全然ない。勘違いなのに批判され、怖いなと思った」と語った》

 こうなると、「国賊」とか「開いた口がふさがらない」というレベルでもない気がしてくる。大変に失礼だが、虚言癖とか、そっち方面を疑ったほうがいいのではないか。

週刊新潮WEB取材班

2018年12月24日掲載

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