「紳助」「松本」が三顧の礼でM-1に迎えた「上沼恵美子」 暴言騒動にM-1創始者からも苦言

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M-1創始者は「女性芸人ではピカイチの存在」

 M-1グランプリの創始者でもある元朝日放送プロデューサー、吉村誠氏も、

「久保田君と武智君は言葉を生業にしているお笑い芸人。その彼らがあんなふうに無礼で、傲慢で、言葉に鈍感なのは、致命的です」

 と、手厳しい。

「お笑いは大衆芸能。言葉を発する側は、それを大衆がどう受け止めるか想像できないといけません。ところが、彼らの発言には“オバハン”“更年期障害”など、多くの女性に対する極めて侮辱的な要素も含まれ、言葉の受け止められ方への想像力が皆無。私が現役プロデューサーなら、彼らのことは怖くて使えません」

 そして、上沼の話におよんでいく。

「M-1の審査の際、上沼さんの言葉がキツイという声もありますが、出場者が4分で話芸を見せるのと同様、審査員も30秒で話芸を見せます。その真剣な言葉は、彼らの言葉と比べるべくもありません。そもそも上沼さんは女性芸人ではピカイチの存在。15歳から海原千里万里で無数の舞台を踏み、その後、ピン芸人として冠番組を長年続けてきた。そうして彼女が手にした芸は、夫婦、母子、嫁姑の話題を取り上げながら、縦横無尽に笑いに転化していくもので、それができるのは上沼さんしかいません。その実力を知っているから、(島田)紳助さんはM-1の審査員に彼女を直接口説き、数年前からは松ちゃん(松本人志)が直接、お願いしているんです」

 松本(55)は、9日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で、

「彼らはなによりも勉強不足ですよ。上沼さんという人がどれだけの人か本当にわかっていない」

 などと発言したが、背後には、そんな事情があったのである。

週刊新潮 2018年12月20日号掲載

特集「『島田紳助』『松本人志』が三顧の礼で『M-1』に迎えた 『上沼恵美子』は『どれだけの人』か」より

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