“資産家のスポーツ”フィギュア新女王 紀平梨花を育てたサラリーマン家庭

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 本人の才能や努力があったのは言うまでもないが、それだけではなかった――。ロシアの妖精・ザギトワ(16)を破り、グランプリ(GP)ファイナルで優勝に輝いた紀平梨花(きひらりか)(16)。フィギュア・スケートは、経済的負担が大きいゆえに資産家のスポーツと言われるが、彼女の家はごく一般的なサラリーマン家庭だった。

 ショート・プログラムに続いて、フリーの演技でも1位となった紀平は、2位のザギトワに計7ポイント近くの差を付けて堂々の勝利。GPデビューしたシーズンにファイナルを制したのは、2005年の浅田真央以来というから、新たなヒロインの誕生である。

 元フィギュア・スケーターの渡部絵美氏は、

「フリーでは、紀平、ザギトワともにジャンプでミスが出ましたが、それ以外は両者ともほぼパーフェクト。今後、2人は浅田真央、キム・ヨナのようなライバル関係が続いて行くのではないでしょうか」

 フィギュア・スケート解説者の佐野稔氏も、

「シーズン当初の紀平は、調子が良いわけではありませんでした。事実、濱田コーチが“この子は試合に弱いんです”と表現していたほど。ところが、11月のNHK杯、フランス大会と連勝し、今回のファイナルでも優勝です。弱いどころか、大舞台を楽しむ余裕を持つ、試合に強いタイプに変身した感があります」

 というから、約3年後に北京で開催される五輪での活躍は十分に期待できると言えそうだ。

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