M−1は優勝しなくても売れる!? 歴代決勝戦進出者の“メディア露出度”を検索すると…

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予選敗退の「スピードワゴン」も「千鳥」も売れっ子に

 ベスト20のうち、優勝コンビは9組と、過半数を占めることができなかった。しかも1位から5位のベスト5は優勝コンビがゼロという結果だ。

 また1位から3位までに、タカアンドトシ、南海キャンディーズ――山里亮太(41)の記事数が極めて目立つが――、芥川賞効果のピースという3組が並ぶのは、極めて順当な結果だろう。

 しかし、テツandトモが4位にランクインというのは、驚いた方も多かったのではないだろうか。

 検索で表示された記事を精読してみると、彼らが営業では人気が高いことがよく分かる。全国紙の地方面や地方紙のイベント紹介記事で、彼らの名前が頻繁に出ているのだ。しっかりとした芸を持っているため、人気が安定している。そのために“客寄せパンダ”としての役割を期待され、それにしっかりと答えているのだ。

 03年の第3回、04年の第4回で2年連続最下位という結果を残してしまった千鳥が、17位というのも目を惹く。M−1では空回りが目立ったが、今では「ロケといえば千鳥」というほどテレビ局の関係者から信頼が篤い。

 文字にすると極めて常識的だが、優勝したとしても、その後の漫才師人生は決して楽ではないことがよく分かる。引退するまで芸人なのだ。

 そして興味深いことに、とろサーモンは33位、スーパーマラドーナは38位と、決して上位には位置していない。やはり自分たちが伸び悩んでいるというプレッシャーから、あのような暴言が出た可能性があるのではないだろうか。

 漫才師が、あまり真剣な顔になりすぎても、やはり面白くない。“シャレ”というゆとりをもってテレビの前に登場してほしいものだ。

【検索対称とした新聞や雑誌など】
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週刊新潮WEB取材班

2018年12月16日掲載

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