万博決定に大はしゃぎの「橋下徹」狙うは“衆参W選の顔”
オッサンばかりが喜びを爆発させる様子に、饐(す)えた臭いしか嗅ぎ取れなかった大阪万博の決定。これに、他ならぬ日本維新の会の橋下徹前代表(49)も大はしゃぎしていた。知命の齢を目前に、衆参W選の顔を狙っているというのが衆目の一致する見方である。
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自身のウェブ連載で、
〈僕が大阪府知事に出馬した2008年の大阪は完全にダメダメモードだった。(中略)今回の大阪万博決定の最大の成功要因は、やはり大阪都構想の思想だったと断言できる〉
と綴った橋下氏。大阪人ならずとも、万博誘致成功=都構想という等式に、なんでやね~んと突っ込みたくなるところ。帝塚山学院大の薬師院仁志教授は、その胸のうちを、
「橋下さんは首長経験者ですから、万博と都構想を同時に進めていくことが不可能であることは理解しているはず。あくまでも近視眼的に、来年の統一地方選や参院選まで、維新の追い風になるような動きを続けようという魂胆。いわば自転車操業的な盛り上げ方です」
と推し量る。そんな橋下氏が操業相手に見定めたのは野党のようだ。
「直近で最もポイントになるのは本を出したことです」
と指摘するのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏。9月に上梓した『政権奪取論』がそれに当たる。
「この本の中で、“野党結集の在り方”を提言していることから、自民党ではない方からのアプローチを窺っていると推察されます」
更に11月7日夜には、都内で前原誠司代議士、小沢一郎自由党代表の2人と会食している。
「橋下さんとしては、新しい野党の核として政治に踏み込んで行こうという気持ち、なかなか踏み切れない気持ちと半々のようですね。今回は橋下さんサイドから会いたいと話を持って行ったとか。“突破力はあるけど組織で人をまとめるのが苦手だ”というようなことも橋下さんは漏らした。それに対して小沢さんは、“そんなことないのでは?”と話したと聞いています」(同)
オッサン同士のキズの舐めあいにしか見えないが、著書では小沢氏を礼賛した件(くだり)もあるほど。
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