宮仕えが顔をしかめた「秋篠宮の乱」に残響 “国費支出”に持論ご展開

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 ご発言の波紋は、方々に飛び火してしまった。秋篠宮さまのお誕生日会見で「小室さん問題」とともに注目を浴びたのは「政府方針への異議」であった。来年に控える大嘗祭への出費について、従来の持論を展開されたのだが……。

 新天皇の即位後、初めて迎える新嘗祭が大嘗祭である。来年の11月14日から翌日にかけ、皇居に大嘗宮を設営して執り行われる運びとなっている。

 あらためて振り返ると、11月22日に会見に臨まれた秋篠宮さまは、以下のような趣旨を述べられていた。

〈皇室の行事として行われ、宗教色が強いものについて、国費で賄うことが適当かどうか。平成の大嘗祭の時にもそうするべきではないという立場だった〉

〈大嘗祭は内廷会計で行なうべき。身の丈にあった儀式にすればと思うが、宮内庁長官などは聞く耳を持たなかった〉――。

 30日には大きく報じられ、山本信一郎長官は“そう受け止められたのであれば申し訳ない”とコメント。さる宮内庁関係者が明かす。

「予期せぬお言葉に、長官は困惑しきっていました。皇族方にお仕えする身とはいえ、あのような“仕打ち”には、我々の間でも顔をしかめる者がいたほどです」

 参考までに、前回は公費である宮廷費から総額約22億5千万円が支出され、うち大嘗宮の設営には14億円余りが充てられた。一方、現在の内廷費(両陛下と東宮ご一家共有の生活費)は年間3億2400万円。前年までの残余金と合わせても、これでは儀式の規模が大きく変容しかねない。

 さらに、矛先を向けられた政府でも、

「官邸はご発言の真意を測りかねています。大嘗祭の方針は4月に決まっているのに、何故このタイミングなのか。それを確認できるパイプもなく、秋篠宮さまが陛下や皇太子さまにもご相談された上で仰ったのではないか、と訝る声がもっぱらです」(政治部デスク)

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