「丸」を獲ったから巨人「プロテクト」仰天リスト

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 広島カープ3連覇の立役者でセ・リーグ2年連続MVPの丸佳浩(29)がFA権を行使して巨人に移籍する。

 物事全てカネで解決すると思ったら大間違いである。

「FAで選手を獲得した球団は、相手球団に金銭補償か人的補償をしないといけません。今回、広島は巨人に人的補償を求めるようですが……」

 とスポーツ紙デスクが苦笑する。

「2013年オフ、FAで大竹寛(35)を獲得した巨人は、代わりに人的補償で一岡竜司(27)を広島に差し出した。ところが、大竹は期待を裏切り、今季に至ってはわずか1勝のみ。一方の一岡は昨季、今季とも59試合登板と、中継ぎとして獅子奮迅の活躍です」

 人的補償の場合、プロテクト枠と呼ばれる28人を除外したリストを先方に提出する。一岡はプロテクトから漏れていた。結果、巨人は、大枚はたいて毒まんじゅうを買い求め、あげくに金の卵を差し出すというマヌケぶりを晒したわけだ。

 だから今回は、同じ轍を絶対に踏みたくないはずだ。

 今季の1軍を見てもわかるように、今の巨人は若手の成長が著しい。2軍もイースタン・リーグ4連覇中だ。イースタンで最多勝、最優秀防御率、最高勝率など7冠に輝いた高田萌生(20)や、本塁打王&打点王の和田恋(23)、1軍定着間近の吉川尚輝(23)など、“金の卵”がゴロゴロいる。

「彼らが育成に定評のある広島に移れば、どれほど大化けするかわかりません。なので巨人は今回、若手でなくベテランをプロテクトから外す見込みです。具体的には、内海哲也(36)、亀井善行(36)、長野久義(34)など。大竹? もちろん真っ先に外されます」

 自分が捨てた毒まんじゅうを拾って食べるバカはいないだろうが……。いや待てよ。阪神から出戻って復活した新井貴浩の例もある。案外それも一興ですよ、カープさん。

週刊新潮 2018年12月13日号掲載

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