“ポスト真央”争いに異変 「本田真凜」を脅かす「紀平梨花」の好調

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とにかく細い

 それに引き替え、本田は、GPシリーズ第1戦のアメリカ大会が8位、フランス大会では6位に終わり、ファイナル出場さえ叶わなかった。前出の渡部氏は、

「率直に言って、彼女は力不足。ABCのランクを付けるなら、紀平がAで本田はC、グレードが全然違います。彼女の武器は表現力ですが、自然な笑顔だけならAランクですが、それだけで点数は付きません」

 とバッサリ。そのうえ、

「ジャンプをするには十分な筋肉が必要になります。紀平は下半身を中心にバランスよく筋肉が付いていますが、本田は、とにかく細い。そのため、ジャンプに迫力がないんです」

 同世代の選手の中では、遅れをとっているというのだ。すでに軍配は上がったかに見えるが、それにしても僅か1年で、ここまで評価を下げたのは、なぜか。

 スポーツ紙記者の話。

「今年4月まで指導していた濱田美栄コーチが、昨年GPデビュー戦で“練習が足りない”“アスリートとしての粘着質さがない”と指摘したほど、本田の練習嫌いは有名です。ようするに、飽きやすく、執念がない」

 加えて、本田は、人気が出たここ1年間に3社のCMに出演し、イベントなどにも呼ばれる機会が増加。リンク外の活動が増えたことも、練習から遠ざかる一因となったに違いない。

「才能もあるのだから、もう少し努力をすれば伸びるはずですけどね」(渡部氏)

 このままでは、後輩に追い抜かれるのは時間の問題となりそう。

週刊新潮 2018年12月13日号掲載

ワイド特集「色即是空の年忘れ」より

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