“ポスト真央”争いに異変 「本田真凜」を脅かす「紀平梨花」の好調
つい1年前は、「ポスト浅田真央」の最有力と言われていたが、その座を脅かす強力なライバルの登場か。しなやかな演技とアイドル的ルックスで、昨年、一躍人気者となった本田真凛(17)。だが、今シーズンは打って変わって伸び悩んでいる。一方、今年シニア初参戦で優勝を果たしたのが、本田より年下の紀平梨花(16)。後継者になるのは、いったいどっちだ?
先週末までカナダで行われたグランプリファイナル。その直前のフランス大会では、NHK杯に次いでグランプリシリーズ2勝目を飾ったことからも、注目を浴びていたのが、紀平だ。
「フランス大会での演技を見て、紀平は順調に4年後の五輪の頂点への階段を昇っていると感じました」
彼女の実力を絶賛するのは、元フィギュアスケーターの渡部絵美氏。
「演技の途中で予定したトリプルジャンプがシングルになってしまうなど、ショートプログラムではミスもありました。でもフリーでは、昨年、彼女が女子で世界で初めて成功した、トリプルアクセルとトリプルトゥーループの連続ジャンプに再び挑戦。回転が足りなかったとはいえ、充実した内容だったと言えます」
フィギュアスケート解説者の佐野稔氏も、
「彼女は、トリプルアクセルだけが強みというわけでなく、それ以外のジャンプ、スピン、ステップでもきちんと点を取ることが出来る選手です。大きな失敗がなければ、ロシアの女王・ザギトワ選手ともいい戦いが出来るはずです」
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