多様化する「患者ニーズ」「サービス」に対応する「医師養成システム」改革を
大学病院の不祥事が止まらない。東京医科大学、昭和大学では男女差別などの入試不正が発覚した。医療事故も、群馬大学の腹腔鏡事件、千葉大学や慈恵医科大学のCT(コンピューター断層撮影)検査見落とし事件、東京女子医科大学の麻酔死亡事故など、後を絶たない。
さらに最近、東京大学病院循環器内科で、カテーテルを用いた心臓手術での医療ミスの隠蔽疑惑が指摘された。どうして、こんなことになるのだろう。
「時代遅れ」「競争力低下」の大学病院
私は、大学病院の在り方が時代と合わなくなり、競争力が低下しているためと考えている。...