「3億円事件」発生から50年 時効直前“特捜本部”が勝負をかけた取調室
この12月10日をもって、あの「3億円事件」の発生から50年が経つ。いわずと知れた昭和史に残る迷宮事件だが、捜査を主導した刑事をして「あれを犯人だと思わないやつは、刑事じゃない」と言わしめた“容疑者”がいた。週刊新潮では2015年刊行の別冊号で、極秘捜査の舞台裏に光を当てた特集を掲載している(以下は別冊『「黄金の昭和」探訪』掲載時のもの)。
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愁いを帯びた切れ長の目。すっと通った鼻筋。面長で色白の顔……。かつてこれほど、数多の人間の好奇の目に晒された面相があっただろうか。...