正式発表された稲垣吾郎主演映画「ばるぼら」 新宿2丁目で行われた打ち上げ秘話

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 故・手塚治虫(1928~1989)の異色作「ばるぼら」を元SMAPの稲垣吾郎(44)主演で実写化、来年公開予定であることが、11月20日、正式に発表された。その席で、クランクアップ時の心境を稲垣はこう語っている。

「撮影が終わると、もう“ばるぼら”に会えなくなっちゃうのかと寂しくなるような、そんな気がしました」

 実は、デイリー新潮では打ち上げの模様を既報している。一風変わった打ち上げだったので、もう一度紹介しよう。

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 打ち上げが行われたのは7月11日のこと。場所はゲイタウンとして名高い東京・新宿2丁目のとあるクラブだった。

 店内には稲垣のほか、ばるぼら役の二階堂ふみ(24)、メガホンを取った手塚の息子でヴィジュアリストの手塚眞(57)、そして撮影監督を務めたクリストファー・ドイル(66)らの姿もあった。

「さすがに2丁目での打ち上げには、稲垣さんも『こんなところでやるのは初めて』と驚いていたそうです。ヒロインの二階堂さんは、上機嫌で踊っていたそうですよ。そこで稲垣はクリストファー・ドイルからキスされていたそうです」(映画関係者)

 打ち上げにわざわざ新宿2丁目を選んだのは、吾郎ちゃんやドイルにゲイ疑惑があるからというわけではない。「ばるぼら」の原作では、異常性欲者として悩みを抱える耽美派作家の「美倉洋介(稲垣)」と、アルコール依存症で自由気ままな「ばるぼら(二階堂)」が出会うのが、新宿駅なのだ。その「ばるぼら」とは……。

「美倉はばるぼらと一緒に暮らし始め、作家として成功します。しかし、彼女の自由気ままぶりが許せず家から追い出すと、作品も書けなくなってしまう。ばるぼらは、実は芸術の女神の化身だったというもの。クライマックスも壮絶で、手塚作品には珍しいモノ。あまりメジャーな作品ではありませんが、手塚ファンとして有名な立川談志さん(1936~2011)も、好きな作品には必ず『ばるぼら』を挙げたほどで、ファンには評価も高い。この連載がスタートしたのは1973年ですから、ちょうど虫プロが倒産した年で、手塚さんは4億円もの借金を抱え、自宅も失って、どん底にいた時期になります。しかし、ようやく復活の道を探り始めた記念碑的な作品でもあるんです」(芸能記者)

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