番組が絶対減らない「ダウンタウン」 おかげでテレビ業界は“負のスパイラル”状態!?

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人気は着実に低下?

 もうダウンタウンは、いらない――。制作現場を熟知する、民放キー局のバラエティスタッフから、衝撃の証言だ。

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「本音を言わせてもらえば、もう彼らは老害なのかもしれません。キー局ではなく、テレビ界全体の問題として捉えるべきでしょう」

 なぜダウンタウン“不要説”を口にするのか、まずはスタッフの“諫言”に耳を傾けていただきたい。

「ダウンタウンのお二人はギャラが極めて高額で、依然として多数のレギュラー番組を抱えています。しかし残念なことに、各番組の視聴率は低迷しているのです。さらに、お二人のせいで、若手芸人が成長する場を奪われている現実もあります」

 ダウンタウンは1982年から活動を開始した。この年、日本の首相は鈴木善幸(1911~2004)から中曽根康弘(100)に代わった。

 プロ野球は広岡達朗(86)が率いる西武が優勝。近藤貞雄(1925~2006)の中日を下して日本一に輝いたのだ。ちなみにMVPは東尾修(68)。

 中曽根の100歳や広岡の86歳という年齢が出てくる通り、ダウンタウンも年を取った。浜田雅功も松本人志も55歳になったのだ。いよいよ還暦が視界に入ってきた。確かに老害を指摘されてもおかしくない年齢になってきたと言える。

 しかしながら、「老害だなんて、とんでもない。まだまだ充分、面白いじゃないか」と反論するファンも多いだろう。

 TBS系列の「水曜日のダウンタウン」(水曜・22時~23時7分)は今年6月、男性芸人を連れ去る企画でロケを行い、本物の事件と勘違いした通行人が相次いで110番通報。警視庁が番組関係者を厳重注意したことが報じられた。

 もちろん世間では非難の声が上がったが、「今の時代に、ここまで尖った笑いを生み出せるのは、ダウンタウンの2人だけ」と擁護する声も決して少なくなかった。

 だが、現実は厳しい。ダウンタウンのレギュラー番組を表にすると、ある変化に気づく。まずは、ご覧いただきたい。

 そう、ダウンタウンと松本人志のレギュラー番組は、ゴールデンタイム(19時〜22時)に放送されていないのだ。テレビ局にとって最もCMが稼げる時間帯であることは言うまでもない。

 振り返るまでもなく、90年代は彼らこそが「ゴールデンタイムの顔」だった。「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系列:91~97年)は日曜の20時から、「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」(同:94~12年)は月曜の20時から放送が開始されていた。文字通りの「マネー・メイキング・スター」だったのだ。

 さすがに現在でもダウンタウンの冠番組は、3番組がプライムタイム(19時~23時)に放送されている。「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」も「準プライムタイム」とでも言うべき時間帯だ。

 しかし表の通り、浜田雅功の「ごぶごぶ」、「浜ちゃんが!」と、松本人志の「クレイジージャーニー」、「松本家の休日」は、いずれも深夜番組。しかも浜田の「ごぶごぶ」と松本の「松本家の休日」は関東地方で放送されてはいない。

 松本人志がコメンテーターを務める「ワイドナショー」の存在感はさすがだが、全盛期に彼らの番組が稼いだCM広告費との比較は――するのが野暮というものだろう。

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