「右斜め45度」から切り取る世界情勢

ライフ

  • ブックマーク

 痛快でありながら奥行きを感じさせるユーモアたっぷりの分析。「右斜め45度」からの独特の語り口が、ただの「元外交官」には収まらない宮家邦彦氏の特長だ。

 東京大学法学部卒業後、外務省に入省し、在中国大使館公使や在イラク大使館公使を経て2005年に退官。以来、評論家として活動し、著書多数。現在はキヤノングローバル戦略研究所の研究主幹を務めている。

 今年9月に刊行された『AI時代の新・地政学』(新潮新書)は、まさに「宮家節」が詰まった1冊だ。『週刊新潮』の連載コラム「新聞  ネットじゃわからない国際問題 鳥の目 虫の目 魚の目」(2015年末~2018年4月/全115回)から厳選した64編を再編集した本書は、時事ネタを追いつつも、普遍的な視点で世界を捉えている。...

つづきを読む