“外国人労働者受け入れ”、足りないから入れるんですか?(KAZUYA)
先日、アメリカの首都ワシントンD.C.に行ってきました。
海外に行くと文化の違いを感じるもので、映画館の入り口をふと見ると、武器を持ち込むなという注意書きが印象的でした。
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つい先日も銃の乱射事件で警官を含む12人が犠牲になっていますし、お国柄の違いとはいえ恐ろしい話です。
ワシントンでも少し外れると治安的には心配です。外国に比べると、まだ日本は治安が良いと思いますが、今後は一体どうなるか。
現在、単純労働を含む外国人労働者の受け入れを目指す入管法の改正が議論されています。これまで外国人の就労については、技能実習と称して、実態は外国人労働者として扱っていましたが、その門戸をさらに広げるものです。
個人的には大反対で、経済界が安い労働力を求めているようにしか見えません。国会の様子を見ても、まだまだ議論が不足しており、生煮え感丸出しです。安倍総理は移民政策を取るつもりはないと言いますが、それは言葉のすり替えであって、二枚舌でしかありません。
考えてみると、社会構造的に無茶なことをやろうとしているのがわかるでしょう。昔は店も正月は当然として、ちょいちょい休みがあったり、深夜までの営業も今よりは少なく、それでいて現在の高齢者が若い頃ですから、労働力人口も多かった。
ところが今は、少子高齢化で若い働き手が昔より少ない中で、24時間営業のコンビニや飲食店が爆発的に増え、正月休みさえない年中無休の所も多いわけです。
確かに便利な社会になりました。しかしそれで日本人が幸福になったのでしょうか?
海外に行くと、週末は営業時間が短縮されたり、そもそも休みだったり、労働者の権利を守るための施策があります。観光客からすると困ると言えば困るのですが、なきゃないで何とかなります。
人口が減っていくなか、足りないから入れるみたいな発想で、安易に外国人労働者を大量に受け入れると、将来に禍根を残すのは間違いないでしょう。
今後、技能実習の二の舞で失踪者を多く出し、一部は犯罪に走るという可能性もあります。治安も日本社会もどうなってしまうのか視界不良です。何しろ昨年だけで技能実習生が7千人も失踪しているのです。その対策すら満足にできない日本政府がさらに労働者として外国人を入れようというのはアホの極みとしか言えません。
環境整備も不十分ですし、実際に日本に来る外国人の方の人権を考えても問題があるでしょう。
まず抜本的な社会構造の見直しが必要です。
外国人を入れてでも今の社会構造を維持しようとするより、少子高齢化をふまえて日本人が最大限幸福に生きていける環境を整備していくことこそ理想だと考えます。明らかに日本人より働いていないだろと海外に行くと思うのですが、それでも賃金は向こうの方が高かったりしますし、労働力の買い叩きではなく、時間的にも賃金的にも日本人がいかに豊かに暮らすかに重点を置く必要があります。経済規模が小さい国でも出来ているのですから、日本に出来ないわけがありません。