株価暴落「ライザップ」社長が慚愧を語る(上) 新規M&A凍結は「『未来』を選んだ」

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「未来」を選んだ

 ただ、新規M&A凍結を決断するまでは難しいプロセスではありました。ライザップでもそうですけど、目の前に食べたい物があっても、トレーナーは「今」ではなく「未来」を選んでもらえるよう説得する。私の中でも、単年度の責任と中長期的な責任がある。両方に強い意志を持っているので方向転換が難しいのです。最良は何かと考え、短期的には株主の方にご迷惑をおかけすることになって申し訳ないのですが、「未来」を選ぶという決断を下したわけです。

 また、松本さんが厳しい指摘をして下さるのは、私が憎いからではなく、大きな愛情があってのこと。そう信じられたからこそ、謙虚に受けとめることができたのだと思います。松本さんにはブレーキ役を期待して来てもらった側面もあるので、率直に厳しい指摘をしていただき、感謝しています。

(下)へつづく

週刊新潮 2018年11月29日号掲載

特集「株価ストップ安! 時代の寵児から滑り落ちたライザップ『瀬戸社長』慚愧を語る」より

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