ローラが「プラスチック捨てないで」呼びかけ 自身の仕事との“矛盾”

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年間50万トン以上

 そう聞けば海外セレブの仲間入りをしたいローラが、流行りに便乗しただけにも思えるが、

「ローラさんのような有名人が海洋汚染の危険性を説いてくれるのはありがたい。彼女が書き込んだデータもほぼ正確です」

 東京農工大の高田秀重教授(環境汚染化学)は、ローラの発信を好意的に受け止める。

 その一方、彼女がモデルとして活躍するファッション業界は海洋汚染の「元凶」でもある。アメリカの慈善基金団体が昨年発表した報告書によれば、ファッション産業は年間50万トン以上のプラスチック製マイクロファイバー繊維を海に廃棄しているとされる。これはペットボトル500億本を上回る量に相当するという。

「日本の海域に廃棄される5ミリ以下の微細なマイクロプラスチックのうち5~10%は繊維製で、大半は衣服に由来します。たとえばフリースを1回洗濯すると2千本もの繊維が排出される。大量生産・大量消費の衣服は質も悪く、よりマイクロプラスチックを発生させやすい」(高田教授)

 自分の存在理由と全く矛盾する思想に染まったローラ。一皮むけるか。

週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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