老化の真犯人は“AGE”! 糖尿病の権威が「野菜ジュースは避けるべき」と説くワケ

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“糖質ゼロダイエット”にはあらず

 糖質の制限といえば、一時、炭水化物を一切摂らないという極端なダイエットが流行したが、牧田院長の主張はそれとは異なる。

「糖質は体のエネルギー源で、生命維持のために必要不可欠な栄養素。だから適切な量は摂らなければなりませんが、現代人は過剰に摂取した結果、不健康や老化を招いているのです」

 この主張を、広尾レディースの宗田聡院長は、

「牧田医師は、適切でバランスのとれた食事をし、糖質も適度に摂れば、体にとてもいい、と説いておられますが、医療の世界ではごく当たり前のことです」

 と評する。日々更新され、われわれが置いてけぼりにされている情報を、牧田院長がまとめてわかりやすく提示した、というわけだ。

 酸化と糖化について補足説明するのは、総合内科専門医で秋津医院院長の秋津壽男医師である。

「酸化しても体内で還元される可能性がありますが、糖化すると元に戻りません。一度タンパク質と結びつくと外すのは大変なんです。そして糖化によってAGEが発生する。これは動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の原因になると言われています。AGEができると、内皮細胞のコラーゲンのような柔らかい血管組織が硬い組織になります。それはすなわち血管の老化なので、AGEは老化につながるというわけです」

 だが、悲観することはないようだ。

「AGEは全身のタンパク質に溜りますが、新陳代謝とともに消えるので、入れ替わったあとにAGEを溜めなければ、10歳若返ることも夢ではありません」

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