巨人「鈴木尚広」の火宅裁判 過去には“ベストファーザー”選出
巨人軍の再起を託された原辰徳監督が抜擢したのは、NPBでのコーチ経験のない「代走のスペシャリスト」だった。晴れて外野守備走塁コーチに就任した鈴木尚広(たかひろ)(40)は、原監督をはじめ球団首脳陣からの信頼も厚く、ベストファーザー賞にも輝いた「紳士」である。だが、現役時代にその俊足でファンを魅了した鈴木はいま、泥沼の離婚裁判に「足」を取られていた。
読売巨人軍の公式サイトには、鈴木が2010年度のベストファーザー賞に選出された際の記事が残っている。そこには、
〈いつも息子がお守りを作ってくれたり、似顔絵を描いてくれたりして、家に帰るのが楽しみです〉
という本人のコメントが添えられていた。だが、
「鈴木さんは結婚当初から“家”にほとんど帰っていなかった。子供が生まれても夜な夜な遊び歩いていたと聞いています」
嘆息するのは、長年にわたる鈴木夫妻の知人である。
福島県相馬市出身の鈴木が、ドラフト4位で巨人に入団したのは96年。故障が絶えず伸び悩む時期もあったが、02年に初めて指揮をとった原監督が1軍に引き上げると俊足で頭角を現す。引退までの20年間で228盗塁を記録し、「代走屋」としては異例ながらオールスター戦にも出場している。
そんな鈴木が1歳年上の妻と入籍したのは03年のことだ。翌年には長男が誕生。その後にマイホームも購入し、本来であれば公私ともに充実した生活が待っていたはずだ。しかし、先の知人が明かすのは、「巨人の星」の星飛雄馬のように目から炎が飛び出す火宅ぶりだった。
「鈴木さんは1軍で活躍するようになるとますます自宅に寄り付かなくなった。たまに朝帰りしても奥さんを無視したり、“このクズ”と罵ることもあったそうです。普段使いのものとは別の携帯電話を持っていて、奥さんが確認したら女性の連絡先ばかりが並んでいた。そればかりか、女性の裸が写った画像がいくつも保存されていたようです」
暴力的な振る舞いも目に余るようになったという。
「夫婦喧嘩でカッとなった鈴木さんがタンスを殴ってボコボコにしたり、奥さんの部屋を荒らしているうちはまだよかった。その後には奥さんの胸ぐらを掴んだり、太腿の裏側を蹴り上げることもあった、と。それも幼い息子さんの目の前で繰り返されたそうです」
[1/2ページ]