「前原」が取り持つ「橋下・小沢」会談 野党再編?

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〈日本の政治には、今こそ、与党に緊張感を与える野党が必要だ〉――。野党党首の演説ではない。今秋、橋下徹氏が上梓した『政権奪取論』(朝日新書)の一節だ。出版と前後して、永田町では橋下氏の動向を気にする声が上がったが、動いたのは今月7日のことだった。

「かねて親交のある国民民主党の前原誠司氏との会食の場に自由党の小沢一郎代表を誘う形で、3人で野党再編について意見交換をしています」(政治部デスク)

 小泉純一郎元首相を野党統一候補に担ごうとするなど、再編に積極的な動きを見せる小沢氏と会った橋下氏の腹積もりについては、

「政治家として尊敬している小沢さんと、野党の行く末についての意見を交わしたかったのが主眼で、具体的に再編の話が進んだわけではないでしょう」(同)

 一方、小沢氏の狙いについて、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、

「小沢さんにとって今の野党は膠着状態です。立憲民主は動かないし、国民民主とも一枚岩になれない。その中で小沢さんが必要としたのは、“劇薬”です。とはいえ、他党との均衡を保とうと考えれば、自ら橋下さんと接触することはない。良い機会だったのでは」

 橋下氏といえば、官邸との距離も近いはずだが、

「最近、橋下さんが周辺に対して道州制実現への意欲を語っています。自民党に寄れば成し得ない政策ですから、野党再編のうねりを作ろうとしているという話に真実味が帯びる」(同)

 野党再編の可能性は何万パーセント?

週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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