医学界にも男女格差? 「こじらせ女医」が絶望的にモテない理由

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 東京医科大が女子受験生の合格者数を不当に抑制していた差別問題が、世間を賑わせている。しかし、医療の世界では、こと“恋愛”に関しても、女性は不遇な扱いを受けている。女医といえば、白石美緒や丸田佳奈、西川史子など“才色兼備”な印象が強いが、どうやらそれはごく限られた人のようだ。モテない「こじらせ女医」の実態に迫る。

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 メディアがこぞって特集を組む「モテる職業ランキング」では、常に上位にランクインする男性医師。開業医となれば、平均年収は約2500万円にのぼり、日本人の上位約0.5%に属するほどの高所得者となる。

 婚活市場でも、独身の男性医師は引く手あまただ。結婚相談所の参加料の相場は、男性医師は無料あるいは1千円ほど、一方の女性参加者は1万円といったように、完全に男性優位となっている。

 一方で、女医の恋愛・婚活事情は厳しいようだ。一般的に女医には、“3分の1の法則”があると言われている。「女医の3分の1は生涯未婚、3分の1は離婚者で、結婚生活を維持できるのは残りの3分の1だけ」という通説だ。

 それは数字にも表れている。政府統計(e-Stat)によれば、2017年時点で、男性医師約25万4700人のうち、未婚者数は3万4500人(約14%)。それに対して女医は、総数約7万4千人のうち未婚者数は2万2300人(約30%)となっている。

 近年、医師の男女の未婚率格差は縮小傾向にあるものの、以前として女医の未婚率が高いことは明らかだ。これは一体、なぜなのか。

プライドが高く、気付けば三十路に

 通常、一人前の医師になるためには、医学部生6年、研修医2年、専門研修医3年と計11年もかかる。18歳からストレートでこの道に進んだとしても、一人立ちする頃には29歳。医師は、日々、勉強や研修に追われ、恋愛する暇もなく、あっという間にアラサーを迎えてしまうのだ。

 男性医師の場合は、30代から恋愛スタートでも年齢的にまだまだ間に合うが、女性の場合はそうもいかない。

 恋愛偏差値が低いまま大人になってしまったこじらせ女医たちだが、結婚相手には妥協を許さないため、ますます難しい。

「結婚相手は医者以外に考えられません。父も兄も医者ですから『医者に非ずば男に非ず』という教育を受けてきました。周りも同じです。彼氏ができたと聞けば、決まって『彼氏は何科?』という会話になります。特に院内ヒエラルキー上位の神経内科、循環器内科、脳外科、心臓外科あたりが人気ですね。この前30半ばの先輩女医が薬剤師と結婚したのですが、コ・メディカル(医師や歯科医師の指示の下に業務を行う業種)に手を出すほどに困っていたのかと、笑いものになっていましたよ」

 こう語るのは、群馬のとある病院に勤めている女医の細貝真実さん(仮名・32歳)。彼女たちを結婚から遠ざけているのは、ずばり“カネ”“プライド”の問題だ。一般論として、女性が結婚相手に対し、自分と同等かそれより上の収入、学歴、社会的地位を望む場合が多いことは論をまたないはず。それが女医ともなれば、条件に当てはまる結婚相手が見つからず、婚期を逃してしまうケースもしばしばあるのだ。

「なかなか理想の男性と巡り会えないので、最近はマッチングアプリを使って婚活していますが、あまり上手くはいっていないですね。私の職場は群馬の田舎にあるのですが、院内で一番若手の私は、急患があればすぐ駆けつけられるように、休日でも待機させられています。せっかく東京の医者とマッチングアプリで知り合っても、『群馬まで来てください』とLINEを送ると既読スルーされるばかりです」

ヒモ男やパパ活にご執心

 こじらせ女医にはいくつかパターンがある。細貝さんのように、プライドとスペックが高すぎるがゆえに、婚期が遅れる女医がいる一方で、ダメ男に引っかかるタイプも意外に多いようだ。

 母校の都内大学病院で研修医として働く神崎由美さん(仮名・25歳)は、女医たちのカオスな状況を明かしてくれた。

「私の先輩は、ダイビングインストラクターの男に捕まりました。女医にありがちな話ですが、学生時代からずっと勉強ばかりしてきた彼女にとって、“夢”を語る典型的な“俺について来い”タイプの彼との出会いは新鮮だったようです。言われるがまま同棲を始めたものの、一緒に住み始めた途端、彼は働かなくなり、先輩が養うヒモ男に……」

 勉強一辺倒で異性を知らず、カネや地位、学歴すべてを手にした女医にとって、こうしたタイプの男性との出会いは、刺激が大きかったに違いない。

また、「パパ活」に勤しむ研修医もいるようだ。パパ活とは、年上男性とデートして、その見返りに金銭的援助を受けること。

「珍しい例かもしれませんが、友達は顔が可愛いので『ペイターズ』というパパ活アプリを利用しているみたいです。学費を稼ぐという理由以外にも、他学部の私大生たちが楽しく遊んでいるのを見て、自分も同じように男性からチヤホヤされて豪遊したいと思っているみたいです」

そんな抑圧された生活を送ってきたこじらせ女医たちは、“ビッチ度”も高いという。都内の大学病院で働く男性研修医の大泉司さん(仮名・30歳)が、その実態を語ってくれた。

「女医や看護師はとにかくエロいですね。医療という死に近い現場で働き、汚物とかも普段から触っているため、性に対しての価値観が麻痺しているんだと思います。看護師は見た目が可愛い子も多いので、手を出す男性医師もいますが、さすがに女医は敬遠するようです。女医のほとんどは遊び慣れていないし、垢抜けていないし、そのくせプライドは高いですからね」

 結婚もできず、遊び相手にすらなれない、こじらせ女医たちに春が訪れる日はくるのだろうか。

取材・文/角南丈(清談社)

週刊新潮WEB取材班

2018年11月20日掲載

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