吉田輝星、経済効果は30億円!? 早くも「なまはげアラビアータ」登場

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10勝も夢ではない

 他にも、中華料理店の「kaname」では、

「有望な新人が日ハムに入団するたびに便乗して応援メニューを出しています。1番人気は焼き肉を乗せた“清宮丼”。もちろん、吉田選手にあやかったメニューも出したいのですが……」

 目下、秋田名物・きりたんぽを味噌ラーメンに入れたり、揚げておこげにしてみたりと試行錯誤の最中だとか。選手寮に出前を頼まれる「東新軒」の店主も、

「日ハムの1軍本拠地がある北海道の女性ファンから、応援メニューのレシピ案が送られてきましたよ。秋田のお米に北海道の野菜を合わせた野菜炒め丼はどうでしょうか、って」

 無論、秋田のスターを評価するのは気の早い商店主ばかりではない。関西大学の宮本勝浩名誉教授(数理経済学)は、吉田が1軍で10勝前後の成績を残した場合、その経済効果は「30億円に上る」という。高卒ルーキーが1軍で10勝というのはかなり高いハードルに思える。しかし、

「春のキャンプで徹底的に下半身を強化すれば5、6番手で先発ローテーション入りできるかもしれない。体力がつけば10勝も夢ではないと思います」

 と太鼓判を押すのは野球解説者の張本勲氏だ。

「県予選から甲子園の決勝まで1人で投げ抜いて、最高球速も152キロをマークしている。スピード、制球力、闘争心という投手に必要な要素をすべて兼ね備えた逸材でしょう」

 もちろん、1軍入りすれば吉田は鎌ケ谷から北海道に引っ越すわけだが、

「フィーバーは春季キャンプが始まる2月までで十分。吉田君には即戦力として1軍で活躍してほしい」(kaname店主)

 フィーバーが去っても鎌ケ谷を離れられない「先輩」を見習わぬように。

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

ワイド特集「男の勲章 女の勲章」より

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