「ホリイは10億ゴールドしはらった」 ドラクエ産みの親「堀井雄二」が明かす“離婚クエスト”

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騙されてはいない

 ところで、どうして一度解消した男女関係が復活し、結婚に至ったのか?

「そこはなんて言うんだろう……。よくわからないですけども……。2016年頃に前妻と離婚して、しばらくして再婚しました。でも男女関係にはなっていないんです。そうですよね、説明できないですよね……。長い付き合いだったのもあって、昔の責任というのもあったし……。それまでも時々、彼女の家に行ったりはしていたんです。なんて説明すれば……僕もよくわからないんですけれども……。離婚はしていなかったんですけど、長いこと世田谷の家(糟糠の妻と過ごした家で堀井雄二名義)には帰っていなくて、別居状態だったんですね。そういうところで、いろんな意味でけじめをつけた方がいいかなと思いまして。そうした考えの背景には病気(胃がん)のこともあります」

 再婚は現在の妻のアプローチがあったから?

「まあ、そうですけども。でも騙されてはいないと思います。とにかく家族には感謝しています。ぶっちゃけると、僕はゲーム作る才能はあるけれど優柔不断で何事も決められなくて……。うまく言えないですけど、(それでも再婚は)それがいいかなと思ってやったことです。長い人生の中で、どこかでけじめをつけなきゃいけないなと思ったんですね。僕は正直誰のことも不幸にしたくないんですよ。でもそういう意味ですごく優柔不断だったこともあって……。だから少なくとも今後の僕の人生では、自分にかかわった人は皆幸せにしてあげたいなっていう想いなんですね。別れた嫁さんに10億円払ったのも、少しでも不幸になってもらいたくないと思ったからだし。そういう風に人を幸せにすることが、自分の幸せかなとも思うんです」

 一旦別れてから、「男女の関係もないまま仕事のパートナー」とは?

「確かにアーマープロジェクトで働いてもらっていたというか、シナリオとかをチェックしてもらってはいました。フリーライターとして外注していた形です。(愛人だから仕事を回しているんだろうと)世間がそういう風に見ることはわかりますけども、実際はそうではなくて、きちんと労働の対価として支払っていました。実際、スタッフロールに名前も載っていて。もちろんもっと才能のある人もいるのかもわかりませんし、世間から何か言われることがあるのかもしれませんが、そうした(愛人だから仕事をお願いした)事実はありません。今は一緒に住んでいますが、我々は男女関係では決してなくて友達夫婦みたいな感じなんです。相手への信頼に基づく関係ですかね。もちろん前妻のことも信頼しているし、感謝もしていますが、いろんな意味で違う魅力がある人なんだと思います」

 こんらんしたのはホリイなのか、はたまた……。(文中敬称略)

(2)へつづく

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

特集「『ホリイはこんらんした。ホリイは10億ゴールドしはらった』 魔物に呪文をかけられ『堀井雄二』の『離婚クエスト』」より

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