“3日で30万人” 今年も開催、日比谷公園「鍋フェス」に妙味アリ

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 冬は鍋。自宅で家族団欒、もしくは会食で鍋コースを注文する機会も増えるこの季節。時には青空の下で鍋を突っついてみるのはどうだろう?

 今月30日から12月2日までの3日間、東京の日比谷公園で、「ご当地『鍋』フェスティバル」が開催される。2014年から年に1回開かれ、今回で5回目。前回は28万人を超える来場者数を誇り、ステージ上ではアイドルが踊る、正真正銘の大型フェスだ。今回の動員は、30万人超えを狙う。

「元々、力士の各部屋のちゃんこ鍋を出店するイベントを計画していたんです」

 とは、実行委員会の長田淳子(おさだじゅんこ)さん。

「でも、この時期は九州場所でしょう。どこの部屋の力士も東京に居なくて。で、各地域の鍋を集めることにしたんです。鍋の厳格な定義は決めず、焼き物であっても汁気があればOK」

 このゆるい雰囲気が人気の秘訣なのか。約30種類の鍋からグランプリを決める方法も、使った割り箸を投票箱に入れて重さを比べるというシンプルなもの。

 前回グランプリの、「“富山湾の宝石”白えび雪見鍋」を提供した、「白えび本舗」に意気込みを聞けば、

「今回も同じ鍋でグランプリを獲りにいきます」

 と、鼻息が荒い。

「内装業が本職なんですが、富山県を盛り上げたい思いで白えび鍋を始めました。出汁には乾煎(からい)りして水分を飛ばした白えびの殻を大量に使っているので、風味が強い。具は、“富山湾の王者”といわれる氷見漁港で水揚げされるブリも使っています。前回グランプリを獲って以降、色々なフェスにも呼ばれるようになり、通販サービスも始め、ともにご好評をいただいています」

 期間中は各地の地酒も味わえるという。出店者も客もホクホクになること間違いなし。

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

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