65歳からのシニア再就職に「コールセンター」「清掃員」が悪くないワケ

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 そんなニーズに応えようと、民間の就職情報サービスも増えている。ネット求職サイト大手のマイナビは、昨年10月からミドルシニア世代に特化した情報サイト「マイナビミドルシニア」の運営を始めた。

 さっそくサイトを覗けば、求人欄には「コールセンター」や「マンション管理員」がズラリと並ぶ。フルタイムで働けば月20万以上稼げる求人も存在するが、現役時代と比べて物足りなさを感じるかもしれない。

 マイナビミドルシニア編集長・山田周右氏の話を聞こう。

「シニア層の求人は、募集段階では現役時代よりも待遇が良くないように思いがちですが、こんなケースもあります。ある銀行員の方が、早期退職をきっかけにコールセンターに転職しました。採用時は契約社員でしたが、銀行業務で培ったコミュニケーション能力や専門知識を現場に教え顧客対応力を高めたところ、その貢献が会社に認められ正社員として登用、センター長という役職にまで上りつめました。結果、現役時代と遜色のない給料を手にすることができたそうです」

 実際の転職活動では、面接で雇用後の昇格などのステップアップについて尋ねることが重要だとも言い、

「募集時の条件だけで判断してしまうのは早計です。新しい環境でも必ず仕事ぶりを評価してくれる人はいます。優秀な人が転職先でその能力を認められ、待遇が良くなっていく例は多いですから」(同)

(2)へつづく

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

特集「人生最後の節目『65歳』再就職術の『勝ち組』『負け組』」より

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