“非国民”罵られ「貴ノ岩」が訴え断念… 白鵬の「モンゴル互助会」パワー

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 先ごろ引退を表明した貴乃花親方と、横綱・白鵬を頂点とする「モンゴル互助会」。両者の代理戦争と目された民事訴訟は、しかし、あまりにも呆気ない幕切れを迎えた。母国で非国民と罵られた貴ノ岩はついに苦渋の決断を下したのだ。

 元横綱・日馬富士に対し、慰謝料など約2400万円の損害賠償を求めていた貴ノ岩が、突如として訴訟を取り下げたのは10月30日のことだ。貴ノ岩の代理人弁護士が経緯を明かす。

「すでに裁判所との打ち合わせも進み、期日指定も受けていたので、予定通り裁判に臨むつもりでした。この件は30万円や50万円程度の示談金で済まされる案件ではなく、裁判所にきちんと判断を下してもらいたいと考えていました」

 法廷闘争「待ったなし」の状態だったわけだが、

「貴ノ岩から“モンゴルに住む兄が激しいバッシングに遭っている。訴えを取り下げたい”と言われたのです。私たちは“何とか耐えられないか”と貴ノ岩を説得し、その場では“わかりました”と納得してくれた。ただ、その後に電話したお兄さんに反対されたのか、翌日になると“やっぱり取り下げたい”。そうしたやり取りが何度も繰り返された末、取り下げに至りました」

 暴行事件の際、モンゴルから散々口を挟んできた元旭鷲山によれば、

「事件から1年が経って、日馬富士も責任を取って引退したのに今さら訴えるなんておかしい。裁判のせいで貴ノ岩を良くいう人はモンゴルにいなくなったよ」

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