十朱幸代が“暴露”を始めた「故・西城秀樹」との仲 自叙伝に綴った破局の真相
出会いの場となったドラマ
当時、取材に当たった記者によれば、
「89年6月、秀樹が神戸で坂本龍馬が主人公のミュージカルに出演していたとき、十朱はわざわざ東京から何度か観劇に出かけ、最終日は秀樹と同じホテルに泊まって、朝、一緒にコーヒーを飲んでいた。それを機にマスコミが一気に2人を追いかけ出したんです」
2人の出会いの場は当時から、その年の5月からNHKで放映された「夜の長い叫び」というドラマだったと報じられてきたが、十朱は自伝で、あらためてその瞬間に触れている。
〈その日の撮影では、私の演じる女は、何かから逃げるという設定でした。ハイヒールを履いて、石畳の坂道を駆け下ります。後ろからその私を追いかけてくるのが、彼です。リハーサルを何度か重ねて、さあ本番。本番となると気持ちも入り、夢中で逃げました。すると、坂道の途中で何かにつまずいてしまい、体が宙に浮きました。転びかけたのです。
「あ、このまま地べたに叩きつけられる!」
恐怖にかられたその瞬間、彼は私の横に回り込み、倒れる私の下敷きになって、私を受け止めてくれました。
危機一髪! すごい運動神経です。
そして、なんて優しく、カッコイイ! こんなこと、他に誰ができます?
(中略)あの日から、私の頭のなかはキラキラキラキラ、心臓はドキドキドキドキして。この恋心がスタッフや他のひとにバレないように細心の注意をしながら、でも心の中では「どうぞこの仕事が長引き、終了が少しでも遅くなりますように」と願っていました〉
そうして、付き合いが始まったのだという。
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