「小池百合子」の唇寒し “口だけ”でも“マニフェスト大賞”優秀賞

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 もはや死語になりつつある「都民ファーストの会」。久々にその名前を目にしたと思ったら、「マニフェスト大賞」と、これまた時代遅れなネーミングの賞を受賞したんだとか。

 都政担当記者によれば、

「マニフェスト大賞は、政策本位の政治を地道に行う地方の議会や首長に与えられる賞なんです。この10月6日、都民ファーストの会が優秀賞に選ばれたんですが、都議会関係者はみんな呆れかえっていますよ」

 栄(は)えある優秀賞なのに呆れられるのは、親玉たる小池百合子都知事があの調子だからに他ならない。

 例えば、さる多摩地区選出の都議曰く、

「豊洲市場問題をはじめ、小池さんのマニフェストは口だけのものばかり。彼女は都知事選で“7つのゼロ”を公約に掲げましたが、満員電車はゼロになりましたか? 電柱は? 我々が一番関心のある多摩格差ゼロだって、小池さんになって解消したと思っている多摩地区の住民はゼロでしょう」

 また、別の都議も、

「小池さんは、都議会各会派による調整で予算を積み増す200億円の“政党復活予算”を不透明だと全廃にしました。しかし、知事主導での予算の積み増しは残り、さらに“発表までは内密に”と口止めした上で、予算を積み増したことを関係団体に事前通告していたことが発覚。これこそ不透明だと問題になったんです」

 これでは小池知事が、自分のもとに利権を挿(す)げ替えただけだとの謗(そし)りを受けても仕方あるまい。

 さらに、こんな不満を漏らす都庁職員も。

「知事が掲げた残業ゼロも、確かに最初の頃は実を結んでいました。でも、議会の期間中は結局うやむやにされ、形骸化してしまった。都民ファの皆さんも議会を5時までにするとか改革をやるのかと思ったら、そんな気配もありません」

 残りの任期でゼロをいくつ増やせることやら……。

週刊新潮 2018年11月1日号掲載

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