元妻も娘も後妻も逝って「穂積隆信」が「積木くずし」の後始末

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『積木くずし』を世に問うたとき、穂積隆信は、くずれた積木の補修を終えたつもりだったのだろう。ところが、積木はその後も激しくくずれ続け、自身がくずれるとき、もはや積木は一つも残っていなかった。

 荒れる中学生が社会を騒がせていた1982年、一人娘で中学1年だった由香里さんの非行を赤裸々に綴った『積木くずし』は、約300万部のベストセラーとなり、著者の穂積氏には3億円もの印税が入った。

 家族再建の一里、いや十里塚くらいになると思ったのだろうか。...

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