栄和人元監督語る「許されるなら日本の復権に尽力したい」 パワハラバッシングを振り返る

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「栄和人」独占初告白 「伊調馨」「田南部コーチ」にこれだけは言いたい(2/2)

 パワハラ告発で「大悪人」にされた栄和人元監督(58)が、その胸中を初告白。伊調馨(34)そして、田南部力コーチ(43)に「これだけは言いたい」思いの丈を語ったインタビューである。パワハラの一部が認められた第三者委員会の調査だったが、「告発の根幹部分は否定しました」と栄元監督は主張する。9月20日には、ウソの告発で名誉を傷つけられたとして、損賠賠償を求めて田南部コーチを訴える反撃に出た。

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 告発では、私のパワハラのせいで馨選手の練習の場がないとされていました。

 しかし、昨年末頃から田南部コーチは日体大の外部コーチになっています。彼女もその頃、住まいを日体大近くに移し、田南部コーチの元で練習を始めている。レスリング界では「練習の場がないなんて不思議だ」との話が広まっていました。

 6月4日に日体大の松浪健四郎理事長は「伊調さんは国民の宝ですから」と、あたかも「窮地のヒロインを日体大が助けました」というように講演しました。彼はレスリング協会副会長で元衆院議員です。東京五輪を前に、私や至学館大を潰して日体大に女子レスリングのヘゲモニー(覇権)を持っていきたいのではないかとの疑いを持ちました。私や至学館大を潰したいというレスリング界の権力闘争は耳にしています。至学館大の選手が勝つことを面白くないと思っている人間は間違いなくいますから。

 告発者の一人であり、テレビで盛んに私を批判した安達巧・元全日本コーチとは、1992年のバルセロナ五輪の切符を争いました。技術の高い選手で、その試合では私が負けた。

 彼は鹿児島の高校と日体大での後輩です。代表争いに決着がついた時、私はマットの上で彼に「頑張れ」と声をかけ、がっちりと抱き合った。それだけに、今回の件は悲しくなりました。

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