石川遼が乗り出した「福島のゴルフ場」経営 ゴルファー人生に見切り?

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ゴルフ人口を増やしたい

 とはいえ、ゴルフ人口が減少傾向にある昨今、毎年30近くのゴルフ場が潰れ、経営は難しい。実際、この棚倉も過去に1度、経営破綻しているほどだ。

「今は都心に近い立地でないと厳しいですよ。生き残っているところも、利用料を大幅に下げて、なんとか凌いでいるぐらいですからね」(前出のジャーナリスト)

 今回の取得金額は、利便性を考えれば、せいぜい2億~3億円ではないかと言うのだ。かつての石川遼の活躍からすれば、決して購入できない額ではないのだろうが、ゴルフ担当記者によると、

「石川は米国ツアーに参戦していましたが、昨年出場権を失い、日本に戻ってきました。ここ2年間ツアー優勝から遠ざかり、酷いスランプに陥っていると言えます。全盛期は毎回10位以内に入るような感じでしたが、今は予選落ちすることも珍しくない」

 プロゴルファーとしての限界を感じたがゆえ、将来を案じての先行投資か。遼の父・勝美氏に聞くと、

「遼と私は、ゴルフ人口を増やしたいという強い思いを持っていました。そのための手段の一つとして、数年前からゴルフ場経営をしたいと考えていたんです」

 原発問題を抱える福島を盛り上げたい気持ちもあったという。そして、

「今は私が単身赴任で現地にいますが、遼と話し合いながら二人三脚で経営しています。ゴルフの敷居が高いというイメージを払拭し、新しいゴルフのやり方を提案できればと。営利目的ではないんです」(同)

 普及のためだと強調するのだ。それならば、石川遼“復活”こそが、なによりもゴルフ人気の回復に繋がるに違いないのだが……。

週刊新潮 2018年10月25日号掲載

ワイド特集「誰がために金は成る」より

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