女優・イモトアヤコが「下町ロケット」で好演 いよいよ日テレから巣立つ日が来た!?
タレントを抱え込む日テレ
前出の民放プロデューサーによれば、
「日テレと専属契約でも交わしているんじゃないかと言われたほどです。もっとも、珍獣ハンターとして世界中を回っていますからね。彼女が『イッテQ』最優先だったこともありますが、1回のロケで5~6日は費やされ、それがいつ入るかも分からなかったため、物理的に他局に出演するのは無理だったともいえます。そんな中で連続ドラマの撮影ともなれば、まず無理です。彼女がドラマに初めて出演したTBS開局60周年記念特別ドラマ『99年の愛~JAPANESE AMERICANS~』という5回連続のドラマでしたが、全篇で出演したわけではありませんでした。しかし、これまで彼女が日テレ以外の民放で唯一出演したドラマがこれだったのです。おそらく脚本が橋田壽賀子さん(93)だったので、彼女を使いたいと言われたら、断りきれなかったんじゃないですかね。それというのも、日テレは自局の番組で育てたタレントを抱え込むことがあるからです。有名なのは『エンタの神様』(2003年~2010年/現在は特別番組として不定期放送)。この番組で作ったキャラクターネタを他局で演じることはできません。“エンタ縛り”と呼ばれていますが、スリムクラブ真栄田賢(42)の“快物フランチェン”やサバンナ高橋茂雄(42)の“犬井ヒロシ”、まちゃまちゃ(42)の“摩邪”などもそうでした。だから、イモトの場合も、他局には出ないと業界では言われていたのです」
それが同じ日曜日に、局を跨いで2時間続けて出演するということに。
「イモトだって、このまま“珍獣ハンター”としてずっと続けていける、続けたいとは思っていないでしょうからね。『イッテQ』でのギャラはロケ1本につき、数十万円。一見高いように見えますが、5~6日のロケを日当にすれば大したことはない。これでもデビュー時に比べれば10倍にもなったといいますから、バラエティタレントとしてギャラが上がるのもそろそろ限界でしょう。ならば女優として飛躍してみせるのは、いい手だと思います。バラエティでは太眉というイメージが出来上がっているので、それを取り去るだけで市井の人を演じられる。見てくれだけの女優が多い中、普通の人を演じられるというのは、逆に強み。太眉イモトの『イッテQ』が終わってすぐ後に、チャンネルを変えれば、シリアスなイモトの『下町ロケット』が始まるわけです。売り方としても見事だと思いますよ」(同・民放プロデューサー)
「下町ロケット」の前シリーズでは、役者として元フジテレビアナの高島彩(39)を起用したが、新シリーズでは元テレビ朝日アナの古舘伊知郎(63)、さらに元日テレアナの福澤朗(55)も追加と、テレビ局の垣根を越えた意外なキャスティングも目玉のひとつ。
その中で、日テレの殻を破って、太眉落とした地味なイモトが、どこまで突き抜けられるかも楽しみだ。
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