〈殴る〉に〈あっかんべー〉返信… ご当地アイドル自殺、社長が明かす「家族に関する相談あった」

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 今年3月の大本萌景(ほのか)さん(享年16)の自死をめぐり、遺族と所属事務所の見解は食い違う。自殺の前日、萌景さんと母親は全日制の高校に転学するための費用12万円を借りるため、所属していた事務所を訪れた。しかし、スタッフから「お金は貸せない」と告げられ、さらにその夜には事務所の佐々木貴浩社長(50)から「(グループを)辞めるなら1億円払え」と電話で告げられた――と、遺族は主張する。

 一方、当の佐々木社長はこの発言を明確に否定。転学費用についても、萌景さんが生活態度を改めれば渡すつもりであったという。自殺前夜の電話の内容についても、

「“お母さんと話し合った結果、全日制の高校に行くのはやめた”と萌景ちゃんが言うので、高校には行ったほうがいい、と何度も説得しました」(佐々木社長)

 しかし翻意は叶わず、萌景さんは自らの命を絶つことを選んだ。

 農業の魅力を伝えるというフレコミのアイドルグループ「愛(え)の葉(は)Girls」がデビューしたのは2012年のこと。萌景さんはその3年後に近所のゲームセンターで「愛の葉Girls」のイベントを見たのをきっかけに自らオーディションに応募して合格。同グループの研修生となり、ここで、初めて佐々木社長と萌景さんの人生は交錯するのだ。

「『愛の葉』を始めた当初は、萌景のことをすごく大事にしてくれる先輩メンバーもいて、本当に楽しそうにしていました」

 と、母親の幸栄(ゆきえ)さん(42)は振り返る。姉の可穂さん(19)に聞いても、

「最初の頃は家の中でも“お姉ちゃん、このステップ出来る?”とか言ってきて、いつだったか、鏡の前で夜10時から深夜3時まで踊っていて、私もそれに付き合わされたこともありました」

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