ダッドスニーカーを履いて考えた“変えられないもの”(古市憲寿)
ダッドスニーカーが流行している。「休日に父親(Dad)が履いていそう」な、全体的に大きなサイズで野暮ったく見えるデザインが特徴だ。かねてから90年代ストリートファッションが再注目されていたところに、ルイ・ヴィトンやバレンシアガが新製品を投入、流行に火がついた。
と、カタカナを並べて最新ブランド事情を披露したいわけではない。僕も流行に乗ってダッドスニーカーを買ってみたのだが、驚くべきことに気が付いた。背が高く見えるのである。ソールが厚いので5センチくらいは高く見えるというわけだ(しかも足が長く見える)。...