“メイド・イン・ジャパン”が脱線、死者18人… 「台湾鉄道事故」がもたらす日本への波紋

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東武鉄道の“プユマカラー”に危機?

 さらに、日本へのこんな影響を懸念する声もある。先とは別のマニア氏は、

「東京・浅草と群馬・赤城を結ぶ『りょうもう』はどうなるんだろう、なんて話も出ています。近年、台湾の国鉄は日本の鉄道会社と友好協定を結んでいて、東武鉄道とは15年末に相互集客にむけて協力することになりました。それを記念して、プユマ号と同じ、車体の全面と側面に赤いラインの入った『プユマ仕様』の車体が走ることになりました。まあ、普通の『りょうもう』も白地に赤で、大きく変わったわけではないのですが……。同じなのはデザインだけとはいえ、プユマ号であんな事故が起きたわけですから、縁起がいいとはいえないですよね」

 事故翌日となる22日に、東武鉄道はプユマカラーの「りょうもう」の運転予定を発表しているが、今後はどうなるのか。東武鉄道に聞くと、

「プユマ号の事故原因は分かっておりませんし、『りょうもう』の安全性に問題はございません。なにより塗装変更などでの特急車両の予定変更は難しく、プユマ号カラーの車体の取り止めは予定していません。事故を受け、今後の運行予定についての問い合わせは1件ありました」(広報)

 この問い合わせの意図は不明というが、ひょっとすると“プユマ号カラー消滅”を危惧しての声かもしれない。最近は日本同様に高まっていたという台湾での鉄道人気、それを削ぎかねない悲劇である。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月24日掲載

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