「フグ」食解禁130周年に鈴木「フク」くん 大PRする本場・下関の狙い

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 竹編み皿に載せられたフグが1匹。フグに反応する少年の声に対し、「フグじゃなーい!」と声を上げながら、フグの顔が縦に裂け、中から鈴木福くん(14)の御尊顔が登場。一度見たら忘れないCMを、下関市などが先月29日に公開した。軽快なテーマソングを歌う福くんの声変わりにも驚かされる。

「下関市では、ふく食が政府に認められてから130年経ったことを記念したキャンペーンを開催中です。今回、そのテーマソングを福くんに歌ってもらいました」

 とは、キャンペーン実行委員会の原田智弘委員。

「フグは“不遇”と音が似ており、毒を連想させるので、福を招くという意味を込めて、下関では“ふく”と呼んでいるのです」

 それで、福くんを招いた、という訳か。豊臣秀吉によって禁止令が出され、その後、伊藤博文が下関で食べたフグの味に感動して、山口県限定でフグ食を解禁した話は有名だが、それが130年前のことだそう。

〈食べればイチコロ お気の毒〉など、なかなか攻撃的な歌詞も散見されるが、

「福くんが毒づきながら、毒の無いふくを宣伝する、というのが狙いです」(同)

 歌詞や映像は、地元に支店がある制作会社が作った。

「平日は福くんが学校があるので、休みの日に撮影しました。ふくの刺身、唐揚げ、煮こごり、鍋のフルコースを準備しましたよ。福くんが一番感動してたのは、意外にもネギでした。下関では、ふく専用に改良された安岡ネギを刺身で巻いて食べるのが一般的。『初めてこうやって食べました』と驚いてました」(同)

 ふくの本場と、福くんの交流は、撮影をキッカケに深まっているようで、

「下関では2月9日を“ふくの日”として、お祭りを開催している。福くんも、『是非お祭りにも参加したい』と言ってくれて、今、調整中です」(同)

 まずはCMをご賞“見”あれ。

週刊新潮WEB取材班

2018年10月21日掲載

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