“ルール作りが目的”の日本 息が詰まる「コンプライアンス社会」

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 明治維新から150年、東洋の島国は、文明開化の名の下に欧米の概念を輸入し、独自の解釈を加え発展を遂げてきた。翻って昨今の「コンプライアンス社会」である。カタカナを訳せば「法令遵守」となるが、現場から聞こえてくるのはこんな声。もう息が詰まるよ!

 製造業に従事する大手メーカーの社員はこう嘆く。

「うちの会社では、コンプラの観点から情報漏洩を防ぐため、USBメモリーなど外部に情報を持ち出せる機器を使うことが禁止されています。特に困るのは出張の時で、専用のノートPCを借りるために申請を出してから届くまでに半日。...

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