“原監督再任”も… 巨人はなぜ「松井秀喜」に嫌われる?

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資産は40億円

 それにしても、松井がそこまで巨人の監督就任を固辞するのは、なぜなのか。

「メジャーに行く際、ナベツネさんが好条件を提示して慰留しました。それでも気が変わらないため、“ここまでしてなんで頭を下げないんだ”と激怒したのです。以来、松井と読売との間には軋轢があると言われてきました」(前出の運動部記者)

 この点については、時間も経っているゆえに、恩師である長嶋茂雄終身名誉監督が動けば話は別だが、球団関係者によれば、

「長嶋さんは今夏に黄疸が出て倒れて入院しました。現在は、一時の危機は脱し、特別室の中に器材を運び入れて、リハビリしています」

 頼みの綱は、長引く入院で体力的に衰え、説得や交渉が出来る状態ではないという。そのうえ、メジャー通の記者によれば、

「米国暮らしが根付いているんです。2人いる息子のうち、長男は幼稚園に通っていますから、なかなか環境を変えるわけにはいきません。しかも巨人で監督をするとなると、プレッシャーに晒される。松井は資産40億円と言われ、金に困っていません。ヤンキースの1軍コーチを打診されたのに、家族を優先するためにGM特別アドバイザーになったぐらいですからね」

 いずれ監督になるにせよ、子供が成長するまでは、巨人のユニフォームに袖を通すことはなさそうなのだ。

週刊新潮 2018年10月18日号掲載

ワイド特集「神無月の神頼み」より

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