大台の日経平均 “勝率7割超”の投資家はあの「光通信」

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 今から27年前といえば、宮沢喜一内閣が誕生し、サッカーのJリーグが発足した年である。その時以来の高値というから、兜町は大いに沸いたのだ。10月1日、日経平均株価は大きく値上がりし、2万4245円の大台に乗せた。

 証券会社の幹部が言うのだ。

「今回の高値更新で株式市場にはさらなる株価上昇の期待が高まっています。何しろ、日本株はまだまだ安い。上場企業は2年連続で最高益更新なのに日経平均株価のPER(株価収益率)は13・8倍で、アメリカのダウ平均株価に比べて伸びしろがある。証券アナリストのアンケートでも年内に2万5千〜2万6千円に達するとの予測が増えてきました」

 さっそく、株式市場では値上がりしそうな銘柄の物色が始まっているが、さて、個人投資家は何を買ったら良いのだろうか。

 そこで、とある専業トレーダーに聞いてみる。

「今から株を始めるのなら、大口投資家が買っている銘柄と同じものに投資するのも有効な手法です。個人投資家が大口投資家に群がる様子から“イナゴ投資”なんて呼ばれていますが、中でも注目を浴びているのが『光通信』が投資している銘柄です。もともと同社の投資先は通信関連企業が多く “光モノ”と呼ばれていましたが、最近は、保育所の経営会社や薬品メーカーなどの株も買っている。何より、同社が大株主になると、急騰することが多いのです」

 光通信といえば、携帯電話の販売代理店業などで急成長した会社だが、創業者の重田康光氏(53)が一時、世界第5位の大富豪になったことが話題になったこともある。一方で、携帯電話の架空契約が発覚して株価が大暴落するなど、何かとお騒がせな会社だった。

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